2025年6月22日(日)、筑波技術大学春日キャンパスでオープンキャンパスが開催され、共生社会創成学部視覚障害コースでは、2つの体験授業と在学生による質疑応答が行われました。

1つ目は、武田直樹先生による「共生社会創成プロジェクト実習」。グループに分かれ、「社会課題の解決について考えよう!」をテーマに、3つの課題に挑戦しました。最初は少し緊張していた参加者の皆さんも、自己紹介を始めると自然と笑顔が広がりました。

最初の課題「ワクワクすることは何ですか」では、「美味しいものを食べる」「ピアノを弾く」など、楽しそうな声が上がり、2つ目の課題「理想的な社会とは」では、「誰にとっても暮らしやすい社会」や「経済の成長」など、多様な意見が飛び交いました。最後の課題「理想の社会を実現するために克服すべき課題」では、「障害理解」といった共生社会に欠かせないキーワードが挙がり、皆で深くうなずく場面も見られました。最後に武田先生から、日本発のイノベーション商品を例に、社会課題の解決に向けたアプローチが紹介されました。サービスや商品の本格的なアイディアづくりは、ぜひ入学後の授業で挑戦してください!

オープンキャンパスでの武田先生による模擬授業の様子

2つ目は、金堀利洋先生による「アクセシブルモデリング」の授業、「触って伝える〜触形ユニットで体験するコミュニケーションの新しい形〜」を実施しました。参加者はペアになり、不思議な形のユニットを使って、お互いの考えやイメージを表現します。出題者がテーマを決めてユニットの形で伝え、回答者はそれを手で触って感じ取り、今度は自分が同じテーマをユニットで表現します。たとえば、ある出題者は「信頼」というテーマを「不安定だけど崩れない」形で表現し、触った回答者は同じテーマを「しっかり安定した」形で表現しました。人それぞれの捉え方の違いを体感し、多様性や他者理解の大切さを学ぶ機会となりました。どの作品もユニークで美しく、授業後も多くの方が教室に残り、熱心にユニットを楽しまれていました。

また、在学生による質疑応答コーナーでは、共生社会創成学部1期生の2名が参加し、皆さんの質問に丁寧に答え、会場は終始、和やかな雰囲気に包まれました。

視覚障害コースの次回オープンキャンパスは、7月25日(金)と8月23日(土)に開催予定です。皆さんのご参加を心よりお待ちしています!