2025年8月23日(土)、筑波技術大学春日キャンパスでオープンキャンパスが開催され、共生社会創成学部視覚障害コースでは、2つの体験授業と在学生による質疑応答が行われました。
1つ目は、青木千帆子先生による「障害社会学」の初回授業を実施しました。視覚・聴覚障害系共同実施科目であるため手話をしながらの授業でした。前半では、障害者権利条約に示されているさまざまな概念を学ぶにあたっての、授業のスケジュールや情報保障の内容について説明がありました。後半では、障害社会学を学ぶために必要となる「社会学」や「障害学」とは何か、具体例と質問を交えながら授業が進みました。「障害者」や「健常者」の捉え方については、保護者の方にも答えていただきながら、ご参加の皆さんから、よい意味での緊張感と障害社会学という学問分野への関心の高まりが感じられる授業となりました。

2つ目は、宮城愛美先生による「ヒューマンインタフェース」の授業、「今日はどんな失敗をしましたか?- ヒューマンエラーを考える -」を実施しました。道具や機械の接点であるヒューマンインタフェースを考えるためには、ヒューマンエラーの分析が欠かせないという説明があり、参加者はグループで各自の失敗を振り返り、さらに、エラーの分類をしました。学部の先生が飛び入りでファシリテーターとなり、各自の失敗について振り返って共有したり、その対策を考えました。短い時間にも関わらず、全員の参加者から自身の失敗への対策として、様々な素晴らしいアイディアがでてきました。

また、在学生による質疑応答コーナーでは、共生社会創成学部1期生の2名が参加し、参加された高校生や保護者の質問に丁寧に答えました。
この夏、視覚障害コースでは6月~8月にわたってオープンキャンパスを3回実施しましたが、どの回も多くの参加者に来ていただき、盛況に終わることができました。
9月以降はオンライン受験相談会や学園祭入学相談会があります。また、随時、個別の見学も可能ですので、どうぞお問い合わせください。